【米国株式週間レビュー】地政学リスクと政策不透明感が交錯 2025年6月21日

投資

先週(6月16日〜20日)の米国株式市場は、地政学的緊張とFRBの金融政策、そして通商を巡る不透明感が交錯する中、波乱含みの展開となりました。

S&P500は節目の6,000ポイントを一時上回る場面もありましたが、週末には反落。今週の動きを振り返るとともに、長期的な視点からの示唆も考察していきます。

概要&マクロ

株価指数:

S&P500は週初に反発(6,033)も週末には5,967まで反落。ナスダックも同様の動き。

原因は主に中東情勢の不安と、米中貿易政策の不透明感。

債券市場:

中短期債中心に買いが入り、2年債利回りは3.90%へ。

FRBによる利下げ観測が後退した場面もあるが、年内に1回の利下げが市場に織り込まれている。

為替:

ドル円は146円台を一時突破。ドル指数も週間で4ヵ月ぶりの大幅上昇。

原因は地政学的リスクとドルの「安全資産」認識の強さ。

セクターの状況


テクノロジー株はFOMC通過直後は底堅かったが、週後半に失速。

半導体株は、米国が中国への製造装置規制を強化する報道を受けて軟調。

エネルギー株は原油価格の上下動に連動して不安定な値動き。

個別銘柄の状況


アマゾン(AMZN):英国による調査報道で下落。買いゾーンでの反発に注目。

テスラ(TSLA):中国で大型バッテリー施設の契約を結ぶも、株価は小幅下落。

半導体関連:フィラデルフィア半導体指数は0.8%下落。

今後の見通し

短期的には:FRBの7月・9月会合での金利動向に注目。地政学リスクと通商政策のヘッドラインが市場を翻弄し続ける可能性。

イスラエルが先制攻撃を仕掛けたイスラエルとイランの戦争にアメリカが巻き込まれる形で。状況が展開する中、アメリカの介入で早期の解決に至るかどうかが焦点。

年内を見据えると:FRBは最大でも1〜2回の利下げ。金利のピークアウト感とインフレ再燃リスクとの綱引きが継続。

中長期的には:

地政学リスクが原油価格を押し上げる場合、インフレ再燃→金融引き締め圧力の再強化というシナリオもあり得ます。

米中のテクノロジー覇権争いは、特定銘柄のリスクにもなる一方で、新技術・インフラ投資のリスクにも好機にもなる可能性があります。

後記

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