【米国株式週間アップデート】S&P500は1990年以来の好調! 揺れる市場で注目すべき「インフレ・関税・AI」の影響

投資

2025年5月第5週(5/27~5/30)のNY株式市場

1. 概要&マクロ:不安定ながら5月は力強く締めくくり


2025年5月最終週(5/27〜5/30)の米国株式市場は、関税政策の不透明感、経済指標の鈍化、そしてAI関連の熱狂が交錯する一週間でした。
特にS&P500は月間で1990年以来の大幅上昇となり、テクノロジーや一般消費財セクターが上昇をけん引。エヌビディアの決算や通商交渉の行方、そしてインフレ見通しが、今後の投資判断に大きく影響してくるでしょう。

・週初はハイテク主導で上昇(+2.05%)
エヌビディアやアップルの反発、EUとの通商交渉改善期待(追加関税実施の延期の発表)が相場を押し上げました。

・週中は反落するも限定的(-0.56%)
米政府による対中半導体関連制裁が再び懸念され、AI関連銘柄中心に調整。

・週後半は、経済指標の悪化と関税の司法判断で再び神経質な展開
それでも月間では、インフレ鈍化や強い企業業績への期待が下支えとなりました。

為替市場では、円が週初に145円台まで売られた後、143円台へ反発。米中関係や米経済指標に敏感な展開が続いています。

2. セクターの状況:テクノロジーと消費関連がけん引

S&P500のセクター別騰落率を見てみると、今週は全体的にポジティブな流れが支配的でした。

注目はテクノロジー一般消費財・サービスの回復。AIや半導体関連を中心に買いが集まりました。一方、エネルギーはOPECプラスの増産観測で下落が続き、引き続き軟調です。

3. 個別銘柄の状況:Nvidia主導、メガテックの強弱が明確に


Nvidiaの決算は予想を超え、AI相場に弾みをつけるも、上値は重い展開。
Apple・Teslaなどは依然年初来マイナス圏と、明暗がくっきり。
その他の注目株
・Netflix:+1.84%(年初来 +35.44%):ストリーミングの堅調により、この週にAll Time Highと引け値ベースの最高値をともに更新しています。
・Salesforce:-2.84%(年初来 -20.63%):決算失望で下落。
・United Airlines:+6.42%(年初来 -18.19%):旅行需要回復への期待。

セクターの費用でも確認できますが、ヘルスケアが軟調な展開となっており、個別で見てもユナイテッド・ヘルスケア(UNH)、イーライ・リリー(LLY)などが不振です。

 今後の見通し:政治リスクと金融政策が焦点

注目ポイント
1.関税と地政学リスクの行方
トランプ政権の関税政策が再び市場の不確実性要因に。7月9日の通商交渉期限が一つの焦点。

2.インフレ指標と利下げ時期の見通し
4月のPCEコア価格指数は落ち着いたものの、個人所得が強く、年後半の利下げ時期が再び後ずれする可能性も。

3.テクノロジー相場の持続性
Nvidiaなどを中心とするAIバブルが再加速するのか、それとも調整局面入りするのか、投資家心理が分かれるところ。

まとめ
この1週間は強気と警戒の綱引き。特に政策発言やマクロ指標への反応が大きく、「ニュース次第」のボラティリティが継続しています。
投資家としては、足元のボラティリティに惑わされず、長期的なファンダメンタルズに基づいた視点を保つことが何より重要です。

後記

📩 無料メルマガ『心穏やかなお金持ちになろう』配信中!
投資の基本から、相場の裏側まで。
プロの視点で「ノイズを整理し、本質を見抜く」投資情報を毎週お届けします。

💡 こんな方におすすめ:
・投資情報が多すぎて、何を信じていいかわからない
・堅実に資産形成したい
・短期売買に疲れた/振り回されたくない

🔗 登録はこちらから(無料・毎週日曜夕方発行)
[メルマガ登録リンク]

🧭 投資の「困った」を、プロと一緒に整理しませんか?
元機関投資家の視点で、あなたに合った投資スタイルをご提案します。

✅ 初回無料相談あり
✅ 経験・資産状況に応じて個別対応
✅ 勧誘・押し売りなし、希望者のみ継続

📧 ご相談・お申込みはお気軽にこちらへ
jack.amano@wealthmaster.jpofficeyy@wealthmaster.jp

コメント

タイトルとURLをコピーしました