8月最終週の米国株式市場は、FRB(米連邦準備制度理事会)の利下げ観測、強弱入り混じる経済指標、そして個別企業決算を背景に、方向感を探る展開となりました。
S&P500は節目の6500ポイントを突破する場面もありましたが、週末にはテクノロジー株中心に利益確定売りが優勢となりました。
今日、8月30日は世界一の投資家と言われるウォーレン・バフェットの95歳の誕生日です。
概要&マクロ
株式市場:
週前半はFRB議長の講演を受けた利下げ期待や堅調な経済指標を好感して上昇、S&P500は史上最高値を更新。しかし週末はエヌビディアやデルなどハイテク株が下落し、全体を押し下げました。
指数は下落しましたが、騰落を見てみると、金曜日は上昇銘柄が下落銘柄を上回っており、指数の下落は、市場全体の下落というよりは、マグニフィセント7などの大型銘柄の下落の影響が大きいと見て良いかと思います。
金利・債券:
短期金利はインフレ指標やGDPの強さを受けて上昇する場面があった一方、長期金利はむしろ低下。利下げ観測がなお強いことを反映しています。
為替:
ドルはFRB独立性への懸念や利下げ期待から軟調に推移。円は一時146円台まで上昇しました。
商品市況:
原油は供給懸念と関税問題が交錯し、狭いレンジでの推移。金はFRBの独立性を巡る政治的リスクを背景に堅調でした。
セクターの動き
週末にかけて、AI関連株の下落で、グロースセクターが下げています。その一方で、景気敏感系(黄色でハイライト)が比較的堅調なのは、利下げ期待の表れかと思います。
上昇セクター:
防衛関連(ロッキード・マーチン、ノースロップ・グラマン等)、エネルギー、金融の一部。
下落セクター:
テクノロジー(特に半導体、AIインフラ関連)、通信サービス。デルのAIサーバー販売減速やマーベルの弱い見通しが売り材料となりました。
個別銘柄の状況
アルファベット(GOOGL)とJPモルガン(JPM)がAll Time Highと引け値ベースの最高値を更新しています。
エヌビディア(NVDA):決算は市場予想を下回り、中国売上見通しの不透明感から株価は週末に大幅下落。ただ依然として時価総額4兆ドルを超え、指数全体に強い影響を持ち続けています。
デル(DELL):AIサーバー販売が前期を下回り大幅安。
防衛株:米政府の産業介入観測もあり堅調。
原油関連:WTIは64ドル台で推移し、エネルギー株を下支えしました。
エヌビディアに関しては、1月のDeepSeekの出現の際のような下落を心配する人もいるようですが、今回の下げとはちょっと想定されているリスクが違うかなと思います。
DeepSeekショック:高性能半導体無しでも先進的生成AIが可能になる→高性能半導体の需要そのものが想定より少なくなる可能性への懸念。
今回の下げ:アリババがエヌビディアの高性能半導体(H20)に代わるものを開発中というニュースによるもの。米中の地政学的なものだけでなく、最大市場の一つである中国でのエヌビディアの成長性への懸念が出たこと。
ちょっと性質が異なります。いずれにしても中国ビジネスの今後の展開は、エヌビディア始め、先端技術開発においては、台風の目となり得るということは、いつも頭の片隅に入れておく必要があるかと思います。(特に個別株の投資においては)
今後の見通し
短期(翌週):9/5発表の雇用統計が最大の注目。強い結果となれば利下げ観測が揺らぐ可能性も。逆に弱ければ9月利下げの確度がさらに高まります。
中期(年内):市場は年内2回の利下げを織り込んでおり、経済指標次第で「ハト派的利下げ」か「タカ派的利下げ」かが議論されそうです。
長期(数年):FRB独立性を巡る政治リスクが台頭しており、米金融政策の信頼性に影響する懸念があります。一方でAIや防衛産業は引き続き成長ドライバーとなりうるため、投資家はボラティリティの中でも長期的なテーマ投資を重視すべき局面です。
後記
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