【米国株式週間レビュー】なんかビミョーだな。。。 2023年9月2日

投資

先週(8/28~9/1)の市場は、前週のジャクソンホールでのパウエル議長の講演からは、明確なヒントが得られなかったことから、金曜日(9/1)の雇用統計に向けて、金融政策の先行きを巡って右往左往する中で、ジワジワ上昇して終わりました。

どのように動いたとしても、取引高が極端に少なかったこともあり、本格的な方向感を示すものではありませんでした。

概況



価格水準的には、上で取り上げている全ての指数は、21日移動平均線、50日移動平均線を先週回復しているので、上昇トレンドに戻ったとも言いたいところではあります。

ただ、Labor Day Weekend前で市場参加者が減った週でもあり、機関投資家がほとんど動いていないので、方向感を判断しにくい状況です。来週、機関投資家が戻ってきたときにどのように動くかが注目です。

価格水準的には、上で取り上げている全ての指数は、21日移動平均線、50日移動平均線を先週回復しているので、上昇トレンドに戻ったとも言いたいところではあります。

ただ、Labor Day Weekend前で市場参加者が減った週でもあり、機関投資家がほとんど動いていないので、方向感を判断しにくい状況です。来週、機関投資家が戻ってきたときにどのように動くかが注目です。

<補足>
Labor Dayは9月の第一月曜日です。この日が、オフィシャルに夏の終わりとされ、その翌日の火曜日から、学校では新学年が始まります。

夏休みの宿題は無いので(学年が変わりますからね)、この週末が夏のバケーションシーズン最後になるので、学校に行っている子どもを持つ親は、ここで休暇を取りバケーションに出かけることが多い。独立記念日のある週と並んで、休みを取る人の多い週です。

因みに、夏の始まりは、Memorial Day(5月の最終月曜日)とされています。

金曜日の雇用統計は、緩やかながら雇用市場も緩んできていることを示しています。全体としては、景気指標はまだミックスと言って良いかと。一方的に景気が冷えてきているという状況でもない。このしぶとさは何でしょう。これが市場参加者を悩ませています。

セクターの状況


上位はグロース系と景気敏感系が分けていますが、景気敏感系の方が若干優勢かなと。ディフェンシブが下位を占めています。景気の先行き判断で、グロースか景気敏感かどちらがマーケットを主導するのかが決まりそうです。

個別銘柄の状況(Magnificent7など)


Magnificent 7が上昇しているのが、市場全体を引き上げる形に戻ったとも言えるかと思えます。セクター別でテクノロジーが強い要因にもなっています。

注目されているMagnificent 7以外では、ダウ銘柄のセールスフォース(CRM)が好決算で大きく上昇しています。ここに上げていない銘柄でもテクノロジー系で良い決算が沢山出ています。

上のリストの下側には景気敏感銘柄が入っていますが、セクター別でも見られたように比較的パフォーマンスが良い。

8月単月の状況おさらい


8月1カ月を見ると、全指数マイナスでした。先週の上昇で底を打ったのかどうか?これから分かります。

8月1カ月は、「夏枯れ」という状況に近いですね。エネルギー以外は全滅状態です。エネルギーセクターは、OPEC+減産の効果と中国の景気刺激策などもあり、7週連続の原油価格上昇を受けての上昇です。

今後の見通し

当面のテーマは相変わらず、FRBの金融政策の行方(どこで金利引締めを打ち止めし、いつ金利の引き下げを行うか)に有り続けると考えられます。

個別レベルでは、エヌビディアが牽引しているAIテーマに関して、エヌビディアに続く銘柄が出てくるのか、あるいはそれ以外の、市場を牽引するテーマが出てくるのか、そういったところが関心事になるかと思います。

9月4日(月)は、Labor Dayで米国市場は休場です。今、やるべきことは、購入候補リストのチェックと必要に応じた入替えかと。

日本株は、設備投資増加・賃金上昇などの継続が見えてくれば、まだまだ行けます。その可能性が充分にあるかと思っているので、日本株への対応もしておいた方が良いかと思っています。

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