【米国株式週間アップデート】上昇トレンドの始まり?  2024年8月31日

投資

昨日、8月30日は、世界一の投資家(と私は思っている)であるウォーレン・バフェットの94才の誕生日でした。

94才でまだ現役です。すごいですね。好きなことをしているので、仕事をしているという感じはしていないのかもしれません。私もそこまで行きたいものです。

市場全般&マクロ

景気が比較的安定している中で、インフレが想定通り鎮静化していることを示す経済指標が続いていることで、安心感も広がり、NYダウは木・金で最高値を更新しました。

月初に大きく下落して大騒ぎになりましたが、終わってみると、小型株指数のRussell2000以外は、プラスで終えています。

ただ、内訳を見ていくと状況は少し変わってきているように見えます。

市場全体は、前週のジャクソン・ホールでのパウエルFRB議長のコメントで、安心感を得て回復してきていました。その中で、市場が次に注目したのが、エヌビディア(NVDA)の決算でした。

好決算でしたが、一部投資家の過剰な希望(Hope)には満たず、少し売られました。既に、目を見張るような決算は2023年5月に発表された決算から始まっていて、これで5四半期なので、前年比較の伸び率という点では厳しくなるのは当たり前の話でもあります。

一旦、過剰な期待が剥がれたので、株価も落ち着くでしょう。

過度に高まっていたAIテーマへの一極集中的な動きに修正も入るかなと。株価の動きはともかくとして、AIが様々な形で世の中を変えていくであろうことは変わりないでしょうから、AIがもう終わりということはないと見ています。(注目される銘柄は変遷する可能性は高いと思います)

市場は9月17・18日に行われるFOMCでの実際の利上げがどの程度行われるのかを巡って一喜一憂していくだろうと思います。

その意味で、まずは9月6日(金)に発表される雇用統計が注目です。(8月初に発表された7月雇用統計がサプライズでしたので)

セクターの状況:セクター・ロテーションが進む

週間ベース(WTD)では、シクリカル>ディフェンシブ>グロースと明確に特徴が出ています。

更に、8月1か月(MTD)を見ると、ディフェンシブ>シクリカル>グロースです。

市場の混乱とその回復の過程で、ITを始めとするグロース一辺倒から、シクリカルやディフェンシブへ資金がシフトしている可能性があり、ロテーション(物色の変化)が起きていると見て良いかと思います。

こういうことが起きるので、「XX一択」よりは、分散をある程度していた方が、「心穏やかに暮らせます」

個別銘柄の状況

個別銘柄では、ネットフリックス(NFLX)が既に8月20日に更新したAll Time Highを越えることは出来なかったものの、引け値ベースの最高値を更新しています。

また、JPモルガン・チェース(JPM)と、ユナイテッド・ヘルスケア(UNH)がこの週にAll Time Highと引け値ベースの最高値を更新しており、セクターのところで示したセクター・ロテーションを先導したと思われます。

決算が一部投資家の過剰な希望に沿えなかったことで、NVDAは売られましたが、週次では-7.73%の下落ですが、月次では+2.01%とプラスとなっています。7月に下落した分は取り戻せていないので、まだ横這いが続いている感じです。

今後の見通し

市場の注目は、9月17・18日のFOMCに移っています。日本の投資家からすれば、為替も大きな関心事なので、19・20日に行われる日銀の政策決定会合も気になるところです。

FOMCの利下げの動きは円高方向、日銀の利上げも円高方向です。この方向性自体はほぼ市場ではコンセンサスですが、両中央銀行の政策変更の度合いによって、為替はまだまだ変動が大きそうです。

いずれにしても、しばらくは円高方向に向かいやすいということは覚悟しておいた方が良いかなと思っています。

後記

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