【米国株式週間アップデート】雇用統計ショック!下落は続く 2024年8月3日

投資

暑い日が続きますね。でも、株式市場は(日本もアメリカも)寒い日が続いています。

冷や汗をかいている人もいらっしゃるかと思います。市場のセンチメントは大きく変わってきているので注意が必要です。

7/26~8/2の米国株式市場を振り返ります。

市場全体&マクロ:ハードランディング懸念台頭

この週は、マクロ要因と個別銘柄要因双方が同時に市場にとってネガティブなサインとなってしまったことで、急激に売りが膨らんだ状況です。

単に弱気派が売りを仕掛けただけ、とも言えず、出来高を伴って下げているので、機関投資家などの売りも伴っているようです。クライマックス的な売りではないので、まだまだ安心は出来ません。

30・31日に行われたFOMC後の会見でパウエル議長は、9月に利下げに踏み切る可能性が高いことを示唆し、これは好感されました。

そこまでは良かったのですが、8月1日(木)に発表されたISM製造業景況指数が過去8カ月で最大の活動縮小を示したことで、FOMCの利下げへのアクションの遅れが意識されました。

ここまで金利が高くても景気は比較的強いので、ソフトランディングもしくはノーランディングというシナリオで市場は動いていましたが、それに対する信念が揺らいだ。

追い打ちをかけるように、8月2日(金)の雇用統計が、雇用状況に急ブレーキがかかっているかもしれないという内容で発表されました。これで、市場のセンチメントは一気に悪化し、大きく崩れる結果になりました。

市場は今では、ハードランディング(リセッション入り)を懸念し始めている状況です。

金利は急激に低下(債券市場は暴騰)し、日米の金利差縮小が意識され、これまでドル高に傾斜しすぎていたドル・円の為替は、146円台半ばまで円高が進みました。

日本からの米国株式投資では、株が下がって為替が円高という、ある意味最悪の状況になっています。(こういうことは、時々ありますので、驚かないでください。少し前までは、株も上がり円安という最高の時期でした。)

NASDAQは直近の高値から既に‐10%以上の下落をしているので、定義上、調整局面入りです。

セクターの状況:今はディフェンシブかな

マーケットが大きく崩れたので、ディフェンシブが強いです。特に、金利の影響を受けやすいユティリティやREITが強いのが分かりやすいですね。

以前より警告していました、ロテーションの動き(マーケットリーダーの交代)で、テクノロジーやコミュニケーション、消費一般・サービスなどのグロースセクターから、景気敏感への動きが進み、グロース系が売られている中で、景気にも懸念が出たことで景気敏感も売られる展開になってしまいました。

半導体(フィラデルフィア半導体指数)は、年初来からの上昇も10.35%とディフェンシブや景気敏感セクターなどとも変わらないレベルになってきてしまいました。

急激な上昇は時に急激な巻き戻しもあります。

個別銘柄の状況

マグニフィセント7はもう株価の動きとしてはマグニフィセントではなくなってきました。
グリーンでハイライトされた銘柄は、こんな週にもかかわらず、All Time Highと引け値ベース最高値を更新した銘柄です。

決算数字+ガイダンスが市場予想を大きく上回るかそうでないかで、天地の差が出るような市場の動きが続いています。信賞必罰が激しいマーケットです。

メタ(META)、アップル(AAPL)などは好感され、テスラ(TSLA)、アマゾン(AMZN)などは、嫌気されました。

予想に未達で、かつ会社予想をも下回ったインテル(INTC)などは-26.06%下落と、ほぼフリーフォール状態です。

まだまだ決算発表は続いています。地雷は踏みたくないな。。。

今後の見通し:引き続き要警戒

NASDAQが調整局面入りしていますが、S&P500はまだ-5.66%、NYダウは-2.97%しか下げていない。

まだ、Magnifisent7など大型グロース株を中心に投資をされていた方は、慌てている人も多いかと思います(こういう投資家が世の中には多い。だからパフォーマンスも良かったのですが)が、幅広く分散したS&P500を中心に投資をされている方からすれば、大した下げではない。

NASDAQの下落が続けば、S&P500の下げもきつくなってきます。これまで我慢出来ていた投資家が利食って逃げようとする動きも出やすくなり、更なる下落を呼ぶ可能性が充分にあります。

恐怖指数と呼ばれる、S&P500のボラティリティ(変動率)先物は急上昇しています。その水準感から、反転(即ち市場が下落から上昇へ反転する)を予想する人もいますが、その他のセンチメント指標が強気サイドから弱気サイドへあまり動いていない。

様子見をしている投資家も多いかと思われます。こうした投資家の多くが投げるまで下落が続くことがよくあります。

S&P500が高値から‐10%の調整水準くらいまで下落するところまで行く可能性は覚悟しておいた方が良いかと。

それを耐えられれば、いずれもとに戻るでしょう。

日本からの投資で辛いのが、同時並行で円高が進んでいることですね。毎日、自分の資産が急速にしぼんでいくのを見るのはなかなかつらいものです。(投資の額が大きくなれば、この動きの金額も大きくなります。これになれる必要があります)

定期的な購入(積立投資など)は継続するとして、新たな投資は慎重に行っていく必要があるかと思います。特に個別株の新規投資には、より慎重に進めていくべきかと思っています。

後記

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