【米国株式週間アップデート】調整継続 どこまで? 2025年3月29日

投資

(写真は、3月26日に撮影したものです。今はもう少し咲いているかと思います)

年度末・四半期末を控えた3/24~3/28のNY株式市場は、出足こそ好調でしたが、水曜日から再び崩れ、金曜日は関税の影響への不安とインフレ・景気への不安も相まって大きく崩れました。

どこで止まるのかが、今の関心事かな。。。

概要&マクロ

今の下落の直接的な原因は以下の項目になるかと思います。

① トランプ関税の景気やインフレに対する潜在的な影響の度合いが不透明であること

② インフレの鎮静化が鈍化してきており、再上昇することへの懸念

③ 長きに渡っているインフレが、消費者の購買意欲を減退させつつあり、景気を減速、更には後退にまで押しやってしまうのではないか、との懸念

④ これまで市場を牽引してきた大型ハイテク企業の業績の成長期待とそれに伴うバリュエーションのストレッチに影が見え始めたこと

①の懸念は、②と③の懸念をより強めるものです。

まだ、2025年の3カ月が終わろうとしている時期なので、今年がどうこうというにはとても早いですが、毎年のようにS&P500が10%程度下落することは起きています。

また、今年がマイナスリターンで終わったとしても、それは、長期的な投資には時々起きていることです。必ず常に上がり続けるというものではない、ということを肌感覚として知る良い機会かもしれません。

28日(金)に発表されたマクロ経済指標(個人消費支出、同価格指数、そしてミシガン大学の消費者信頼感指数)が、上の②③の懸念を強めるものであったこと、そして、①の自動車への25%の追加関税が4月2日に発効するタイミングであったことも市場心理を悪化させる要因であったかと思います。

関税が定着すれば、アメリカにとって大きなプラスだと、トランプ政権は主張しています。そうかもしれないし、そうでないかもしれない。そして、その過程で多くの製造業において、追加的なコストが発生し、収益性は落ちてしまうのではないかということの可能性は比較的高そうです。

4月2日に実際に自動車に対する追加関税が発効すれば、一つの材料の大きな部分は終わるものの、即日にその影響が現れる訳ではないので、懸念が完全に払しょくされる訳ではないので、スッキリしない状況は続きそうです。

NASDAQ、NASDAQ100は、直近の高値から10%以上下落していますし、S&P500もほぼ10%下落、小型株指数のRussell2000は17%以上下落しています。

間違いなく調整局面です。反転のきっかけがまだ見えないので、弱気相場(直近高値から20%以上の下落)に向けてまっしぐらなのかな。。。

セクターの状況

グロース系セクターがより下落幅が大きくなっています。市場の上昇を牽引してきただけに、下落時も大きくなりがちです。(相場格言「山高ければ、谷深し」)

景気敏感とディフェンシブでは、ディフェンシブの方が若干良いかなという感じです。

年初来で見ると、テクノロジー、コミュニケーション、一般消費財サービス(Consumer Discretionary)といったグロース系セクターがかなり不調です。

市場が荒れているので、相対的にはやはりディフェンシブセクターが健闘しています。

個別銘柄の状況

マグニフィセント7は年初来で全て水面下に落ちました。

もう一つ目立つのは、ホテルやエアラインといった景気の影響を非常に強く受けるセクターの下落が激しいことです。

市場参加者が、景気に対して強い懸念を感じているのが分かります。

一方で、ディフェンシブ(これは景気の影響を受けにくいという意味です)では、ヘルスケア銘柄が健闘していることがよく分かります。

自動車の追加関税の影響を懸念して自動車セクターが下落しています。アメリカの自動車メーカーも、生産コストを下げるために、メキシコやカナダに工場を有しており、関税の影響を受けてしまいます。

サプライチェーンが国際的に広くつながって構築された今、ものごとは単純ではない。自動車企業は、工場などへの設備投資を追加的に行うかどうかなど、サプライチェーンの組み換えをすべきかどうかを考えなければならず、コスト上昇など収益性の低下を余儀なくされる可能性が高い。

今回の自動車追加関税の影響を最も受けにくいだろうと言われているのが、テスラ(TSLA)です。アメリカ向けのEVは、アメリカ国内の工場で製造しているからです。

その点はポジティブですが、CEOイーロンマスク氏の政治的な活動が、ブランドイメージを壊しているとも言われており、販売台数が予想を下回る可能性が指摘されています。どうなりますかね。

早々と、アメリカにおける販売価格の値上げを発表したのがフェラーリ(RACE)です。10%程度値上げするそうです。かなり控えめだったので、少し驚きました。

フェラーリなどは、むしろ高い方がステータスが上がるので、価格に対する売上の価格弾力性が小さく、影響は小さい。強気に25%の値上げをするかと思ったのですが。。。

しかも、今年はウォールストリートのボーナスが過去最高と言われているので、売上も伸びそうですが。。。

今後の見通し

何が材料になって反発するかは見通しにくいのが現状です。

そのような時には、チャートを見ながら、テクニカルなポイントなどを見ることが多い。S&P500もNASDAQも200日移動平均線を下回っているので、長期下落トレンドが定着してしまわないように、何とか今の状況を脱しようとトライを何度かしていますが、果たせていません。

自律的な反発は、直近の安値あたりが一旦の目途になるかと思われます。

そうすると、S&P500で見た場合、その直近の安値が3月13日とされれば、5500くらいなので、もう少し(あと1.4%程度)です。

その前の安値 を探すと、昨年9月6日で、5400レベルであと3.3%くらい、その前だと8/7の5200レベルであと6.8%、その前は昨年4/19の5000レベルなので、まだ10%あります。

期待としては、5500くらいで自律反転というのまずは、一つの目安かと思っています。5500を割ったら、5400。

長期下落トレンド入りが確定的にならないことを祈るばかりです。

今は無理して買わず、積立は継続するものの、追加的な購入は様子を見ていくことで良いかなと思っています。

後記

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