【投資をはじめよう】16.投資対象:金融商品について(4)

投資商品 投資の始め方

前々回、前回で国内外の株式と債券に投資する際に何に投資すべきかをお話してきました。

今回は、株・債券以外で少しお話していきたいと思います。

まずは、金色にキラキラ光るもの。そうです、「」です。

金

金への投資については、いくつか方法があります。

金現物に投資する方法です。これは、純金積立というような形で貴金属商を営んでいる会社や、今やネット証券などでもこの純金積立が出来るサービスを行っていますので、利用が可能です。

金に加えて、プラチナや銀についても投資が出来るようになっているようです。

はっきり言って、金以外の貴金属は考える必要はないかと思います。

プラチナや銀は工業用の占める割合が大きく、価格変動が素人には分かりにくい、という難点があります。

金は古来より価値を保有するものとして扱われてきましたし、通貨に不安があるときに真っ先に買われるのが金である(各国の中央銀行も保有している)ことを考えると、証券投資の分散としては、金だけで十分かと思います。

金の現物への投資に加えて、金価格に連動するETFもあります。

価格の動きだけで言えば、金のETFで分散の機能は果たせます。

金の投資で金貨を1枚でも買って現物で持っておくと、気分はとても上がります。

金の輝きとそのずっしりとした重みはなかなか良いです。

これは理屈の問題ではなく、単に気分の問題なので、保管の問題をも考慮して考えていただければと思います。

金は、価格の変動だけが収益源なので、購入価格が非常に重要です。

とはいえ、価格を予想して売り買いするのは難しいのでお勧めしません。

やはり、純金積立。積立投資をお勧めします。

毎月一定額で購入していく、ドルコスト平均法による購入です。この方法で何があっても買い続けるのが良いかと思います。

不動産(REIT)

不動産

不動産への投資は、すぐに思いつくのが投資用不動産への現物投資ですね。

不動産の現物投資は、通常の場合、ローンを組んで行うので、これはレバレッジをかけた投資になります。

即ち、少ない投資金額で大きな投資を行っているということになります。

空室になったり、金利の上昇で銀行への支払いなどがきつくなるケースもあるので、キャッシュフロー分析なども含めて、プロのアドバイザーの方など(セールスの人ではなく)からよく学んでから投資していただければと思います。

レバレッジはかけられませんが、少額から、そして不動産現物の面倒な部分(買いたい時に買えない、売りたい時に売れない、そしてメンテナンス費用がかかるなど)を考えなくて良いのが、不動産投資信託=REITです。

REITの中には既に複数の収益物件が含まれているので分散されています。

REIT自体がそもそもファンドなのですが、運営会社が一つであるため、更に分散を図るためにREITを集めたファンド(投資信託)もあります。

配当金利回りに比べて、信託報酬が異様に高いケースもありますので、よく内容を吟味してから投資された方が良いかと思います。

REITへの投資は、内容をよく理解した上で、個別のREITに投資する方が良いかなと思っています。

個別の銘柄については、推奨を控えさせていただいています。

日本では、REITは日経平均や東証株価指数には含まれていませんが、米国の代表的指数であるS&P500には含まれていますので、S&P500に投資していれば、海外の不動産への投資は別建てで考える必要はないでしょう。

その他

為替

投資ということで、巷ではFXや暗号通貨を入れられる方もいるかもしれません。

どちらも、交換レートの変化に過ぎず、投機・トレーディングの対象にはなりますが、長期投資の対象にはなりにくいと考えていますので、このスクールでは投資対象には含めません。

但し、為替に関しては海外投資をする以上無視できないものですので、為替変動に関しては別途ご説明の機会は設けるつもりです。

次回から、価格変動の仕組み、景気と株価、金利(債券価格)などの関係について、少しずつ、出来るだけ分かりやすくご説明できればと思っています。

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